2006/10/10 (Tue) 【清川】 劇的なんだけど…

清川です。

試合終了直前のラストプレーで同点。

これだけなら聞こえはいいけど、みんなの気分は最悪。

「同点だ！」というよりも「やっと入った…」という気分。
向こうも相当がっかりしてたみたい、
（グラウンドに倒れ込んだ人が多かったからね）

でも、こっちは疲労だけでなにも嬉しくない。

今日こそは絶対に勝てる試合だった！









この前のＳＳＳ戦以上の出来。

前半は相手をシュートすら打たせない。
こっちは終始ボールを支配し、シュートを打っている。
ファイルも多く誘い、ＦＫのチャンスを増やす。
前線までボールを持ち込み、ＣＫのチャンスも増やす。



これだけ完璧な試合運びをやっていながらなんで勝てないんだよ！



今回はクロスからの競り合いのこぼれ球がそのままゴールに入ってしまった。
こんなアンラッキーなゴールを決められて平穏でいられるわけがない。

それでも懸命に攻めに攻めて、最後の最後にようやく決まった。

あたしのアシストなんだけど、あまり嬉しくない。
もっと早く決めたかった。それだけ。

もう、何も言いたくない……



公二のインタビューです。


－ここ３試合とてもいいサッカーが出来ていながら勝てませんね。
「……(しばし沈黙)……
　
　みんながかわいそうですよ……
　
　これだけ頑張って、現に相手を抑えて、こちらは攻めている。
　どうして神様は勝たせてくれないんだろうって？
　まあ、神様のせいにしてもしょうがないのですね……

　一瞬の気のゆるみが、失点に繋がった。
　それがあのアンラッキーなゴールに繋がった。
　こぼれ球のフォローができていればなんでもないプレーだったのですが…」


－シュートは多いけど、点が入らない。攻撃陣に問題はありませんか？
「……(また沈黙)……
　攻撃陣は頑張ってますよ。
　前線でリズムを作って、攻撃出来ているからこそ、守備がよくなるのですから。
　
　向こうも控えとはいえ、首位のチーム。
　レギュラーを狙っての懸命のプレー。
　そう簡単にはゴールを決めさせてくれないってことですよ」


－でも、攻撃陣のてこ入れが必要かと思いますが、どうですか？
「それはないです。
　僕はみんなを信頼してますから。
　確かに結果は出ていません。
　でも、みんなはこれ以上の力は出せるはずですし、
　僕もそのために練習を積み重ねているのですから。
　たぶん、このままでいくと思いますが……」


－次は攻撃陣がちょっと低迷しているＦＣＨですが。
「相手は関係ないです。
　自分のサッカーをやり尽くす。
　自分たちの形はもうこれで決まったと思います。
　あとは勝つだけなんです」



公二、ほんとうに悔しそうだった。
もう、どうしていいのか、わからないって感じだった。
でも、点が入らない攻撃陣を絶対に責めなかった。
個人名をあげて責めそうなところを、なにも言わずにかばっていた。
公二らしいなって思う。



じゃあ、みんなのインタビューだな。


キャプテン
－キャプテン。今日の試合の感想は？
「勝てる試合でした……
　もう、何度この言葉を言ったんでしょうか……
　私たちには何かが足りないと思います。
　他のチームにはある何かが……
　残りの試合はそれを見つけることになるでしょう……」

恵美
－あのアンラッキーなゴールは……
「あれは私がキャッチすればなんでもありませんでした。
　あそこで競り負けてしまって……
　前のみんなが懸命にプレーしているので、何とか失点０に抑えたかった
　のですが……」

恵美、相当悔しそうだったな。
開幕戦以降、完封がないからなぁ…

伊集院さん
－今日の試合の感想……
「（両手で顔を押さえ、泣きながら）
　ごめんなさい！。全部私の責任なんです！」

伊集院さん。
本当に泣きながらロッカールームに入っていった。
相当悔しいのかも知れない。
あの人は責任感が強いからなおさらなんだよな……

確か、2ndステージでは一番シュートを打ってるんじゃないか？
だから余計にだよな……


八重さん
－最後の劇的なゴール。いかがですか？
「劇的じゃない。遅すぎるだけ……
　もっと早く決めれば……」

八重さんはあまりしゃべらない人だけど、今日は余計に話したがらないみたいだった。



今日はミーティングはなし。
この状態で、行っても余計に精神をボロボロにするだけ。
次は週末にやってくる。
いい加減勝たないと、緊張の糸が切れちまう……
【清川　望】