2006/10/13 (Fri) 【伊集院】 やりすぎちゃったかな……

伊集院です。

チームメイトって本当にいいものですね。
遠征なのでチームに合流、久々にチームメイトと再会しました。

みんな私のことを心配してくれました。


ただ……今回の私の処分は、私と監督が綿密に話し合って決めたもの。
真相は光さん、望さん、それにキャプテンしか知りません。


チームのためですもの……これでみんなが気持ちを奮い立たせてくれれば…









チームに合流しても、神戸に到着してからの練習には参加しません。
あくまで、私はチーム追放ですから。

（練習？家のトレーニングルームでずっと瞬発力をきたえてたの）


練習から戻ってきたみんなは私の部屋（当然独り部屋）に来てくれました。
みんながわんさか来て、話したいことがたくさんあるけど
あまりに多いので、人数を絞って話すことになりました。

相手は藤崎さんと神条さん。
今回の件で、一番心配させちゃったかな？


「レイさん！どうして反論しないの？」
「そうだよ！チームで一番頑張ってたのはあんただろ？」
２人が何も反論しなかった私を問いただします。

予想された質問でした。
だから、考えていた答えを返します。

「じゃあ……私はなにを材料に反論すればいいの？
　決定率は低い、2ndステージは２点だけ。
　そんなＣＦの何が好材料かしら？」

２人は何も言いません。
だから続けます。

「ＣＦって、頑張ったとか過程なんてどうでもいいの。
　求められているのは結果だけ。
　他のポジションは過程をつくるポジションだから、
　プレーの一つ一つに意味がある。

　でもＣＦってゴールだけがすべてだと思う。

　それが出来なかった私……こうなったのは当然の結果でしょ？」


２人は顔を真っ赤にしていますが、何も言えません。
それでも詩織さんがついに言いました。

「それだって、レイさんだけに責任を押しつけるなんて！」

「最近のチーム状態はいいのに勝てない。
　攻撃的になってるのにゴールが入らない。
　私がしっかししていれば、勝ち星は取れたはず。
　そうならなかった原因はだれ？私でしょ？」

「じゃあ監督は……」

予想された監督さんへの批判。
監督さんもわかっていました。
これは監督さんも決めてました。

「これはみんなにはだまってて欲しいんだけど……
　監督は私にこう言ってた。

　『伊集院さんに責任を求めた以上、
　　伊集院さんを起用し続けた監督の俺も責任をとらなくてはいけない。
　　ただ、それはシーズンが終わってから……』」

「「！！！」」

詩織さんも神条さんも、意味がわかったみたい。

「だから、今はチームが勝つことを考えて？
　私のことなんてチームが勝てばどうでもいいこと。
　そうでしょ？」

２人は黙って頷いた。

「じゃあもういいわね？」

私がピシッと言ったら、がっくりと出て行ってしまった。

部屋の外では、みんなが２人にいろいろ聞いてみたみたいですが、
２人は何も言わずに戻ったみたいです。


明日はとにかく意地を見せて欲しい。
チームのみんなは私の気持ちをわかってくれると信じてます。
【伊集院　レイ】