2006/10/28 (Sat) 【主人】 どういうつもりなんだろう？

主人です。

一昨日は本当に疲れました。
精神的にどっと疲れてしまい、昨日の練習は自主練習にしました。

はぁ、サポートリーダーのときは気楽だったのに…
今度の遠征中はこんなことがずっとつづくのかなぁ？いはやは。









今朝、いきなり自宅に電話がかかってきました。
電話をとったのは光。

不思議そうな顔をしながら、俺の寝室(光の寝室でもあるんだけど)にやってきました。
「あなた、ＳＣＭの麻生コーチから。なんだろうね？」

なんだろう？
ＳＣＭの麻生コーチとはまったくと言っていいほど面識はない。
アントニオ監督のことかな？
たしかＳＣＭはアントニオ監督の居候先だから。

考えてもしょうがないので受話器を取る。

「どうも、初めまして主人です」
「こちらこそ初めまして、ＳＣＭのコーチをやってます麻生と申します」

大人のおちついた女性の声が聞こえてくる。
華澄お姉ちゃんにそっくり。
そういえば、苗字も同じだな。



まったく、このリーグって似たような名前の人がたくさんいて困るよ（笑）



「アントニオ監督はそちらにいるようですが、お元気ですか？」
「お元気もなにも、ただの酔っぱらいのおじいさんよ」

？？？そういう人なんですか？アントニオ監督って？

「はあ、そうですか……あれ？今日は試合じゃあ……」
「朝だから、まだ大丈夫よ。それよりちょっと気になって電話したの」
「はぁ、なんでしょう？」



「主人さん。あなた、『キングダム・サッカー』に興味ある？」



「えっ？それって……」
「そう、あの酔っぱらいの」

たしか、アントニオ監督の代名詞だよな。
昔の試合は見たことないけど、トップ下に司令塔を置き、
文字通り『王様』としてチーム全体を動かすサッカー……って感じだったな。

このサッカーを最初に確立したときの『王様』がＳＣＭのBucchii監督さん。
だから、ＳＣＭに居候しているんだよね。


「う～ん、興味はありますけどねぇ」
「あるけど？」

「あのサッカーって、トップ下の実力次第でいくらでも光るサッカーでしょ？
　でも、うちにはBucchii監督みたいなトップ下はいませんよ。
　うちでは王様を擁立しても勝てません。
　まあ総理大臣を立てて内閣で戦わないと勝てないチームですからねぇ」

「そういうもの？」
「ええ、ファンタジスタと巡り会うのは滅多にありませんからねぇ
　僕にはアントニオ監督みたいな人望もないですし。
　ある意味理想のサッカースタイルの一つでしょうけど……」

「そう……わかったわ。ありがとう」
「えっ？それだけですか？」
「ええ、それだけよ。それじゃあ、頑張ってね」
「は、はい……あっ、今日の試合は頑張ってください」
「ありがとう」

これで電話が切れちゃったんだけど……なんだったんだろう？
【主人　公二】