2006/11/19 (Sun) 【陽ノ下】 【代表合宿Ａ ４】道標……落ち？

陽ノ下です。

Ａ代表の合宿は結局無事に終わりました。
コーチが風邪でダウンしたとかハプニングはありましたが、
いい合宿だったと思います。

合宿の事、色々書きたいけど、機密事項ばっかりで書けないんだ。

あ～あ。









最後は北見監督の１対１の面接があって、いろいろ言われました。
これも書けないんだよねぇ……公二にも言うなって釘さされちゃったし（汗
旦那にも言うなっていうのが、いちばん困るんだよねぇ……

まあ、仕方ないことなんだけど……はぁ



私のあとが、黒詩織さんだったんだけど、なにやら猛烈に怒って北見監督の部屋から出てきた。
セクハラされたの？って聞いたら。

「私の言いたいことを全部言ったのよ！しかしあの変態は聞く気がなかったのよ！」

そりゃそうでしょう……とは言えないので、黙って聞きます。

「もうなんかむかつく！」

そういって、ずかずかとロビーの方に行ってしまいました。



ついて行ってみると、ロビーには白詩織さんが、本をじっくり読んでいた。
合宿中ずっと、本読んでたよね、たしか。

「なに読んでるのよ！」
「あれ？面接終わったの？」

やっぱりというか、当然というか……
黒詩織さんが白詩織さんに難癖つけてきた。

「あのねぇ？こんなのは家でも読めるでしょ？なんでわざわざここで読むのよ！」
「いいじゃない。読みたいんだから」
「合宿なんだから、１人でいるより、みんなとやることがあるでしょ！」
「そう？グラウンドでやることが変わることはないでしょ？」

文句をいう黒詩織さん、それをのらりくらりとかわす白詩織さん。

「そうそう、次の面接だから来いだって」
「そう、わかったわ」
「あっ、そうそう、あの男は気をつけたほうがいいよ。
　ベッドに近づいたら…押……縛……乗……ってことになるから！」
「ほ、本当に？」

ちょっと！それは絶対に嘘でしょ！
あ～あ、白詩織さん、真に受けちゃってるよ。かなり怯えてる。

「ええ、だから、扉の鍵は開けておくのよ！」
「わ、わかったわ……」

もう完全に怯えながら面接に向かっていった。



そこにほ、白詩織さんが置き忘れた本が。
黒詩織さんがそれをぱらぱらと読んでみる。

「ドフトエススキー？こんなのがサッカーの役に立つのかしら？」

へぇ～、そんな作家のことも知ってるんだ。

「そりゃあね……でも、今の私は団鬼六が好きね」

それは聞いてない……

「でも、なに１人で満足してるのかしら……１人でサッカーできるわけじゃないのに」

あら？えらくまともなことをいいますね？

「余計なお世話……しかし、自分の力だけで勝って嬉しいと思っているのかしら？」

そうだよね……なんか、そこに違和感はあるのよねぇ……


合宿は終わりましたが、これからが大変そうです……はぁ
【陽ノ下　光】