2007/01/08 (Mon) 【清川】 【代表戦記２】やっぱり違うなぁ

清川です。

なんとか引き分けた。
いや、引き分けでよかったのかもしれない。

やっぱり世界を相手にするって違うんだな。









公二が采配するとあって、光と一緒に気合いを入れたんだけど、
やっぱり最初につまづいてしまった感じ。

初試合の人も多くてかたくなってたところを攻められた。

前半の半分はなすすべなかった。



失点して、向こうが守りを固めてようやく攻められるようになった。
あのまま攻め続けていればどうなっていたのかわからない。


でもそこから諦めずに攻め続けた。
そして清水さんのポストプレーから白詩織さんがＤＦをかわして同点。

さすがに向こうもがっくりしたみたい。
こっちはなんとか勝ち点を拾った感じ。
でもまだまだ追いつける勝ち点差、チャンスはまだある。



公二のコメントを載せておくね。

－初めての勝ち点１。どのようにお考えですか？
「２連敗したら優勝は苦しくなっただけに一安心ですね。
　これで少しはプレッシャーから開放されるんじゃないですか？」

－この前の試合からメンバーを変えましたね。その意図は？
「この試合だけは、自分のやりたい布陣でやりました。
　それにできるだけ、早い試合でたくさんの人に国際舞台の
　重みを感じてもらいたかったのもあります」

－と、いうと？
「国際試合の重みはベンチとピッチでは大きく違います。
　段々と結果の重みが大きくなるので、そうならないうちに
　できるだけ経験したほうが後々につながると思ったからです。
　最後の最後でいきなり起用されても
　プレッシャーでつぶれることだけは避けたいですから」

－向こうは得点してから守りを固めてきました。対策は考えてましたか？
「いや、そんなことができるほど僕たちのチームは器用ではありません。
　自分たちのサッカーをするだけですよ」

－でも、両翼があまり機能してませんでしたね？
「やはり守備を固めていますから、なかなか両サイドからも
　突破させてくれませんね。
　でも、彼女たちがいけないということではないと思いますよ。
　周りが二人を活かせなかったという解釈もできますよ」

－あの１トップはガッツがあったと思いますが、監督はどう思われますか？
「あれが彼女の持ち味ですからね。
　前線で汗を流してくれたから、守りも助かったと思います。
　次も期待できると思います」

－交代枠全部使いませんでしたね？なぜですか？
「う～ん。
　本当は早めに選手を入れて流れを変えたかったんだけど……
　みんなが諦めずにプレーしているから、
　その流れが切れるのが怖くて入れられませんでした……
　結局、選手を入れ替えた直後に得点したんですけどね」

－ところで、左サイドバックの彼女はあなたのワイフだと聞いてますが。
「ええ、そうですよ。マッチレポートにも書いてあるでしょ？」

－あなたの年で子供がいるというのは本当ですか？
「ええ、妻に似てとてもかわいい娘です。
　残念ながら日本でお留守番ですけどね」

－日本では未成年の出産に批判的と聞いてますが…
「快楽のためのセックスで妊娠したのは確かに否定的ですね。
　でも僕と妻はお互いを愛し合い、納得した上で子供を作りました。
　文句を言われる筋はありません」

－ところで子供について……
『はいはい。プライベートの話はそこまで！
　サッカーの話がなければ終わりにするわよ！』


あっ、最後の神谷さんのコメントだな。
ほら、外国のメディアも来てるから、通訳が必要になって、
神谷さんがやってくれた。

やっぱり外国のメディアもそういうのには興味あるんだな。



え～と、他の人のコメントだな。

まずは光のコメント。
－サイドから崩せなかったですね。
「そうですね。やっぱり守りを固められると難しいです。
　そこをパス回しとか大きく展開するとかで交わさないといけないけど、
　なんにもできなかった……」

－交代の時、夫の公二さんからなにか言われてたようですけど。
「『お疲れ様』と言われただけです。
　公二は試合ではいつもあっさりとしてるんです。
　その代わり、宿舎に帰ったらお説教だと思います」

あははは。周りも笑ってたよ。
離れた場所で見ていた公二も苦笑いしてたな。



あたしもインタビューがあったんだよ。


－確か国際試合は初めてでしたよね？感想はありますか？
「う～ん、試合に夢中でした。
　たくさんの観衆でやれることがうれしいって感じで、
　国際試合ということは感じませんでした。
　それが変に堅くならずにすんだのかもしれません」


本当はもうちょっと活躍したかったな。
でも、次チャンスがあれば今度こそいいプレーをしたいな。
【清川　望】