2006/07/19 (Wed) 【麻生】 つかれました(欧州遠征3)

麻生です。

さすがに代表レベルの練習は疲れます。
４日間がこんなに長く感じたことはありません。

実は公二君から頼まれたことがあるんです。

「練習の様子を遠征が終わってからチームに話してくれないかな？
　僕が言うよりも実際に体験した人が言うのが実感があるから」

ということなんです。
確かに、これは嫌でも忘れないわよ……









私の最初の感覚は「理不尽きわまりない」ということ。

超難題の課題に取り組ませて、失敗すればペナルティ。
それをコーチはみんなニコニコ顔で見ている。

どの練習でも選手は怒った人ばっかりだった。
私は「これも練習」とおもって我慢してたけど、
さすがに疲れた……


毎日(夜じゃないわよ)公二君に練習の内容とか感想とかは教えてます。
公二君(かなり練習を見ていたようです)の感想は、

「これがレベルの高い練習……なんだろうな」

というもの。

「要は、

　『どうすればいいか、自分で考えろ。プロだろ？』

　って事なんじゃないかな？
　一から教わっているレベルは終わって、
　それぞれが個人でレベルアップできるし、しなければいけない段階。

　教科書通りのシチュレーションなんて実際の試合で起こるわけがない。
　逆を言えば、ＦＷの練習みたいに早乙女君のような下手な人がいても
　まったくおかしくない。

　そういうときの対応なんてない。自分で考えろ！

　そういうことなんだと思う」


なるほどねぇ。さすが、自分でも一流の練習を受けた経験があるからね。

ん？まだ公二君話があるの？


「でも、やっぱりヒントは欲しいよなぁ。

　下手をすると中学生に３次方程式を解け、と言ってるような
　ものなんだよね。
　普通の中学生はどんなにがんばってもできるわけがない。
　公式とかそういうのが必要なんだよ。
　
　野球でもそうだよ。
　あの『野村の教え』って、どんな状況でもベストの選択ができるための
　方法であるって聞いたことがある。
　そのためのデータでありＩＤだって聞いてる。
　要は強いチームはそれが出来ているから、この教えはいらない、
　ってことなんだろうと思う。

　うちのチームって、さっきの中学生のようなレベルだと思ってる。
　状況判断するためのヒントがまだ足りないと思ってる。
　そのヒントがあってこそ、いろんな状況に応用を利かせて対応できる。

　北見さんとか、Bucchiiさんとこのチームはそこが出来ているから、
　こういう練習でも対応できると思うんだ。

　うちはどうなんだろうね。
　華澄お姉ちゃんとか伊集院さんはクレバーだから対応できると思うけど、
　光は大丈夫なのかなぁ？
　僕が見る限り、光にはあの練習はまだ早いと思ってるんだけど……」


ホント、公二君も心配性なんだから。
光ちゃんは自分だけ遅れたらみんなに迷惑を掛けると思って、
必死にくらいついてるんじゃないかしら？

これで練習は終わりで、いよいよ壮行試合が明日になります。
代表の試合って、どんなのだろう？
初めてなので不安でもあり楽しみでもあります。
【麻生　華澄】