2006/12/04 (Mon) 【清川】 【代表合宿Ａ２ ３】衝撃の事実

久しぶり、清川だ。

いやぁ、さっきは参った（汗
あんな状況になるとは……

でも、むなしいよぉ……公二としたいよぉ……
光はこの前したからいいけど、あたしはご無沙汰。

あ～あ、やっぱり１人より２人がいいよぉ。









あのミーティングの後、ＫＦＣの４人であたしと光の部屋に。

話題の中心はさっきのこと。
あたしと光はこんなことになったことに対しての謝罪。

詩織もレイさんも笑って許してくれた。
「まあ、いいんじゃない。私、一度でいいから、女の子をハァハァさせたかったのよ」とは黒詩織。
「雨振って地固まるってことじゃないかしら。原因聞かれても言えませんけど」とはレイさん。



そして、話はレイさんに。

あのとき、レイさんは考えられない行動をしてた。
あの場での選択肢は４つ。
１．自分で快楽にふける（これがほとんど）
２．やり方がわからないので経験者に聞く（何人かいた）
３．恥ずかしくてその場から逃げる（誰もいなかったけどね）
４．講習ＤＶＤに夢中（あたしと光）

レイさんが選択したのは４。
あたし達の予想は３だと思ってたんだ。そうでなければ１か２。
普通４はありえない。

それなのにレイさんは画面の華澄さんの説明にうんうん頷いてた。

そして、最後にしてたときはかなり慣れた手つきで自分をなぐさめてた。
決定的なのは、知らない人の名前をつぶやきながらしてたこと。



そのことを聞いてみたところ。

「ほら、試合前だから体力温存しないとでしょ？それにあの雰囲気がしなきゃいけないって雰囲気だったし……」

レイさんらしからぬ、しどろもどろ。
他の３人が同時に核心をついてみる。


「「「レイさん、経験済みでしょ？」」」

「……ごめんなさい。今まで嘘ついてました……」


案の定でした。
ＫＦＣアダルトガールの会（久々の正式名称だよ）を結成したときには既にすませていたんだそうです。



レイさんは観念して白状しました。

中１の頃に決められた同じ年のフィアンセがいるんだって。
どこかの大会社の次男坊で、将来の婿入りも決まってる。
初めて会ったときは、どうしようもないぐうたら坊主だったようです。

こんなのはよくある？話。ここから普通と違う。

レイさんとあったそいつはレイさんに一目惚れ、
そして「レイさんに似合う男にならないと！」と一念発起。
勉強にスポーツになんでも積極的に取り組んで、中２の頃には素敵な男に大変身してたとのこと。
「主人さんや高見さんにも負けませんよ」だって。

あれ？「と」がつく恋愛ゲームの小説に定番の展開みたい……まあいいや。

１年ぶり久々に会ったレイさんが今度は彼にぞっこん。
晴れて両想いになって、婚約手続きも３年以上も早くすませたようです。

そして彼とつきあっていて、中学卒業の記念にＨしたそうです。
「皆さんと同じです。一生愛し合う深い関係に早くなりたかったんです」だって。


「お母様は私がすでにすませたのは気付いていると思います。
　でも、お父様は今でも清い交際を続けていると信じ切ってます。
　お父様はミーハーだけど、そういうところには厳しい人……。
　だから、ずっと私と彼の秘密にして、みんなにも黙ってたんです……
　騙すつもりはなかったのですが……」


それは仕方ないや。ということで、３人納得。
せっかくなので、「一生Ｈする相手がすでに決まっているから、したのも同然！」という詩織の一言で、Ｈ女の会の名誉会員に即刻決まりました。
このことは、チーム内だけの秘密にして、代表の他の人にも話さないことでまとまりました。




そして、最後は黒詩織さん。
よく他人に体、許したね？との質問に、

「詩織ちゃんに１人のやり方教えるつもりで責めてたら、
　なんか彼女と一体感を感じちゃって……本質が同じかもね」

確かに顔似ているし、同姓同名だからな（笑）


話は終わり、冷静にあのときを振り返る。
しかし、すごいシチュレーションだったなぁ、ビデオでもないんじゃない？ってあたしが言ったら。


「ああっ！そうじゃない！」


と言って、部屋から出て行った。
慌ててついて行くと、ノートパソコンに向かっている神谷さんの部屋。

「ねぇねぇ！ミーティングルームに隠しカメラ設置してない？
　そうでなければ盗聴器とか！
　録音してたら売って！」

事情をまったく知らず、かつ、そういうことにまったく無関心（他に関心事が山ほどあるからね）の神谷さんはぽか～んとした唖然状態。



どうやら画像があれば、高見くんへのおみやげにしたかったみたいです（汗

やっぱり黒詩織でした。


Ｐ．Ｓ．
黒詩織は神谷さんにまったく事情を説明せずに諦め、
さらに、神谷さんにはチームの誰も話してない（いや、話してはいけない）ため、神谷さんはしばらく「？？？」状態でした。

【清川　望】