2007/04/08 (Sun) 【水無月】 病院にて

「ごめんなさい……ごめんなさい……ぐずっ……ぐずっ……」

「いいから、光。もう気にするなって」

「だってぇ……そんなこと言われても……」

「はいはい、病人はだまって休みなさい」

「うぇ～ん……うぇ～ん……」









水無月よ。

裏方の仕事も兼ねて、スタジアムで観戦してたんだけど、ひどい試合だったわ。


なんで、あの日本の誇り高き忍者を冒涜した格好の集団に負けるわけ？

試合開始早々、光がいきなり怪我をさせられて、そこから計画が滅茶苦茶になってしまった。
ベンチもピッチもその混乱が最後まで引きずってしまった試合だった。



せっかく営業をがんばって人を集めたのに、あんな試合ではリピーターがつかないわよ。まったく。



それで、いまは近くの病院（クラブと提携している伊集院グループの病院なんだけど）の個室に入院している。

４日ほど入院しなくてはいけないけど、怪我の方はたいしたことはなく、試合には間に合いそう。ただ、９０分は無理とのドクターストップを掛けられてしまっている。

とにかく、次の試合はまずほとんど出られそうもない。



それで責任感じちゃった光はベッドで大泣き。
主人君と私でなんと慰めて落ち着かせたところ。

主人君もそうとう我慢しているみたい。
「サッカーではよくあることだよ」とは言ってはいるけど、
いきなりの怪我にはさすがに怒ってるみたい。
まあ、怪我した光にも油断があったとは思うけど、今の主人君にはそんなこと頭にないかもしれないわね。

まあ、それでも主人くんだから、明日になればまた冷静になって、次の試合のことを考えると思うわ。
でも、さすがに今日は無理だと思うけどね……




さて、夜も遅くなったことだし……光、どうするの？

せっかくの病院のベッドで……というのもいいわよ？

なんだったら、光と主人君の激しい行為をおかずに一人で慰めてる私の姿をみせてあげるけど……



じょ、冗談に決まってるでしょ！

だから、花瓶を投げつけようとしないで！

【水無月　琴子】