2006/09/11 (Mon) 【清川】 ただごとではない会話

清川です。

……ご無沙汰なんだよね……はぁ……
この前も負けちゃったから、当然公二からのお誘いはなし。

たぶん、光ちゃんは２週間もご無沙汰だからイライラしてると思うよ。
でも、あたしのほうがもっと辛い。

公二達の騒動もあって、２ヶ月ほど抱いてもらってない。

……寂しいよぉ～









さて、あたしのことはどうでもいいんだ。

今日の練習後なんだけど、
監督室で公二と高見くんがなにやら真剣に話し合っていた。

高見くんがなにやら頼んでいて、公二が腕組みしながらしきりに考えてるみたい。
扉が開いていたから、こっそりと盗み聞き。


「なあ公二くん。右サイドからの攻撃を増やすようにいってくれないか？」
「藤崎さんにクロスを上げさせるってことか？」
「そうそう。詩織にシュートを打たせないようにして欲しいんだ」
「しかしなぁ……俺も、こんな事で因縁なんて恥ずかしくて嫌だよ」
「だろ？だから頼んでるんだよ」


？？？？って感じ。
なんでわざわざ詩織にシュートを打たせないようにしたがるのか？
高見くんなら、詩織にシュートを打たせてもっと活躍させたいはずなのに。

密談？が終わって公二にこっそり聞いてみた。
もうびっくり。

「どうも詩織が『ＷＢＬのハレンチ状態をマスコミに暴露してやる！』
　って騒いでるみたいなんだよ。
　彼女の性格ならわかりそうな気もするけど……

　あまりのことに高見くんが
　『そういうことは試合で１得点１アシストぐらい決めて勝ったときに言え』って
　言っちゃったみたいなんだよ。
　そんなことしたらどうなる？
　もう因縁どころじゃないよ。
　
　そんなことで騒ぎなんてもうまっぴらだよ。
　だから、その策を頼まれたところなんだよ」


……呆れた。

確かに私が愛人だから、詩織も私に気を遣って、他の人への文句は控えてるみたい。
あたしは詩織に「私は許される存在じゃないのはわかってるから、気にしないで好きに言っていいよ」って言ってある。
でも、マスコミの前だと……

詩織のパスだすのやめようかな……
はぁ……
無事に試合が終わって欲しい。
【清川　望】