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これはTMFA主催のTMリーグに加盟している、架空の女子サッカークラブチーム「響野エンジェルス」のメンバーが書いたブログ……という設定のブログです。
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ここでの各キャラの将来ですが、「恵」「Field」とは全く関係ありません。
あえて全く別の進路にしたキャラもいます。

思いつきを勢いで書いたので矛盾がでている可能性もありますが気にしない♪

さて、書きたいことの本題へと入っていきます。









TMリーグ初年度で大きく騒がせた事件はいくつもある。
それは今なお語り継がれているが、その中の一つ。


主人公二と陽ノ下光に子供がいるというカミングアウト会見。


17歳の2人に2歳の娘がいたという事実は、その当時の日本を驚かせた。
賛否両論が渦巻いていたが、2人の発言は若くして出産した夫婦にとっては勇気づけられる行動でもあった。
最終的には、2人の真剣な姿勢に共感した人が増え、今では2人を批判するひとは誰もいなくなっていた。

その当時のリーグの写真を見ると、2人とその娘の写真が多く残されている。



そんな2人は1冊の本を出版している。
2人が結ばれてから世間に認めてもらえるまでときの気持ちを書きつづった本だ。
いわば2人の愛の記録本だ。
子供ができた初体験の様子や、出産の様子など、あまりに生々しい記述もあり、世間を騒がせたが、これは2人の「自分たちのすべてを書き残したい」という気持ちからのものだった。
妊娠が判明したときの気持ち、出産するかどうか悩みに悩んだ様子、そして決意、妊娠・出産の苦労、世間に隠れての育児のつらさ、カミングアウトのきっかけ、そして記者会見、その後のバッシングと声援。そして今の気持ち。
若い男女の素直な気持ちが書かれた本は話題となっており、その年の売り上げベスト10にも入っている。


最初にこの話が来たときは2人とも渋っていたが、編集者でもある早乙女夕子の一言が2人を動かした。

「今後も光ちゃんみたいな人が増えると思うんだ。
 あたしも何人か知ってるしね。
 そんな人たちへの応援メッセージだと思って書いてよ。
 自分たちと同じ人がいるって、とても心強いと思うよ。
 あのときだって、励まされたって人の手紙が多かったでしょ?
 これから続くそんな人たちへ力になるのが本だと思うんだ。
 どうかな?」

今では2人とも「書いてよかった」と思っている。




話がそれたが、3人のそれからを書いておこう。

主人と光はしばらくして、一件家を購入、娘と一緒に引っ越した。
実はこの住宅は二世帯住宅で、望も一緒に引っ越している。
4人での共同生活が始まっていた。

光と望はクラブの中心選手として活躍していた。
しかし、プレーして5年目。
光と望は同時に妊娠を発表、出産のために現役引退を表明した。

初期メンバーがこれでいなくなると言うことでも話題になったが、もっと話題になったのがある。

望が「未婚の母」になったということ。

父親は誰なのはは記者会見でいっさい口にしなかったことから、雑誌で少し盛り上がった。
クラブ関係者内では父親は公二であることは公然の秘密だったのだが。

しばらくして、週刊誌に父親が公二であるとの記事が書かれたが、公二も認め、光も最初からわかっていたような発言を繰り返していた。
あまりにあっさりと認めてしまうため、記事としてはおもしろくなく、話題もそのまま下火になってしまった。




そして、それから10ヶ月後。
光と望は同じ日に公二の子を出産する。
光は2人目の子、望は初めての子だ。ちなみにどちらも女の子だった。

実は前々から「2人で同じ日に公二の子を出産しよう」と計画していたものだ。
それは、公二を永遠に愛する証として、またお互いに同性として永遠に愛する証として。

妊娠したのも、危険日を2人で合わせ、その日の夜に3Pを決行、見事同時に妊娠できたのだ。
ただ、出産日は運任せなのだが、それでも同じ日に生まれたのは運命だろうか。
「双子も同然だね」と2人の母親は笑っていた。



ちなみに、望が公二の内縁の妻であることは望、公二、光の両親もすでに認めている。
これは3人がそれぞれの親に真剣な気持ちを訴えた結果でもある。
特に一番反対していた望の両親に対しては、望が
「もう公二以外愛せない!それでもダメなら親子の縁を切ってもいい!それでもだめなら死んでやる!」
とまで言ったものだから、渋々認めたとのこと。
しかし、今ではこの状況を認めているようだ。



そして今でも2世帯住宅で暮らしている。
さすがにそれぞれ子供がいるので、昔みたいに毎晩3Pをすることは滅多になくなった。月に1回あるかないかとか。
夜は公二が日ごとにお互いのベッドルームに通って2人で愛をはぐくんでいるらしい。

子供達も自分たちの特殊な家庭事情を理解しているようだ。
子供達へや思春期に入った時に3人で正直に話した、そして特殊な家庭環境においてしまった事に対して、子供達に素直に謝った。

子供達もショックが大きかったらしく、荒れた時期もあったが、時間が過ぎるにつれて、親の行動を認めてくれるようになっていた。

今では2つの家庭は1つになって暮らしている。




望は未だに清川姓のまま。
子供も清川姓だ。

今はクラブの母体でもあるスポーツクラブのインストラクターとして活躍している。
元々水泳で全国レベルだったこともあり、水泳の指導が一級品。地区大会で優勝するような人材を何人も輩出している。
ただ、彼女も何人かの子供達に自分同様サッカーへの転身を勧め、本当にクラブに入れてしまったこともあるとか。


望はこう言う。

「入籍は無理。結婚式なんてもってのほか。
 でもあたしは幸せ。
 公二や光に出会えて本当に幸せだと思う。
 娘にはつらい目にも遭わせちゃったけど、娘も許してくれた。
 正直言うとね……娘にはちゃんと結婚して、あたしの分までちゃんと結婚式をしてほしいな。
 普通の家庭を作って、普通に子供を産んで……
 あたしの人生に不満はないけど、娘も同じ道は歩んでほしくない。
 あははは、わらっちゃうよね」

望は本当に幸せまっただなか、たぶん人生の幕が閉じるまでずっと幸せかもしれない。



そして公二と光は……15年間はサッカー一色だった。

それはまた場所を変えて。

-つづく-
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