2006/05/31 (Wed) 【陽ノ下】 続投だよ！

陽ノ下です。

公二はマスコミにはっきりと言ってないけど、監督続投です。
少なくとも第１ステージいっぱいは指揮をとります。

昨日の新聞で辞任について迷っているって書かれたのが大きかったみたい。

昨日の晩、公二に電話がかかってきたの。
公二が電話をとったんだけど、なんかビックリしていた。
横で公二の電話の様子を聞いていたんだ。

最初は嬉しそうな顔をしていたんだけど、急にそれが止まった。
そうしたら公二の顔がみるみるうちに青くなって、
最後は泣きそうな顔になってた。

最後は「がんばります！」「ありがとうございます！」って、
電話なのに何度も何度も頭を下げながら話をしてた。

電話を切った後、公二に聞いてみた。

「『成績不振の責任をとって辞任だなんて２０年早い！』って怒られたよ」
だって。









公二が中学の時のサッカーの恩師からの電話だったみたい。
公二をサッカー部へと誘って、U-15代表候補までに育てた人なんだって。

どうやら新聞で公二の様子を知って、思わず電話したんだって。

公二が言うにはこう言ってたみたい。

「あのな。
　辞任なんて、監督を何十年やったやつが初めて言えるんだ。
　主人みたいな若造が偉そうに言える言葉じゃないんだ！

　本来だったら解任されるところだぞ。
　解任されずに続けられているってことのありがたさがわからないのか！

　会社や選手、スタッフの信頼が得て初めてなれる職業なんだ。
　監督って、なりたくてもなれる職業じゃない。

　だから、若い監督は辞めさせられるまで、その座にしがみついていなきゃ駄目だ。
　経験のない監督には、次のチャンスはないと思ってやるものだ。
　会社から『泥をかぶれ』と言われれば、恥を忍んでもチームにいなくちゃいけないんだ。

　新聞で見た限り、結果以外で主人のことを悪くいう人はいないみたいじゃないか。
　こんなにやりやすいチームは今後絶対にないぞ。

　せっかく与えられたチャンスなんだ。
　ここでの経験は今後の指導者人生とって大きな財産なんだ。
　それを自ら手放すことはやめろ！」



「だから、少なくとも第１ステージまではがんばってみようと思う」

公二、迷いがなくなったみたい。
公二の笑顔、久しぶりに見た気がする。
それをみた私も今日は久しぶりに安心して眠れそうです。
【陽ノ下　光】