2006/11/14 (Tue) 【倶楽部【記者会見】】 【会見模様１】主人監督の年間総括

代表の合宿が急に入った関係で、
記者会見が１日前倒しになりました。

マスコミの方々はもとより、主人監督をはじめとするチームスタッフも、大慌てで準備しています。

まずは主人監督の最終戦のコメントおよび年間総括の会見が行われました。









ひな壇には主人監督１人。
まずは記者の皆さんに突然の日程変更を謝罪したあとに会見が始まりました。

まずは最終戦の総括ということで１問１答が始まりました。


－まずは最終戦の感想を率直にお聞かせください
「はい、最高のゲームでした。
　今年１番のベストゲームではないでしょうか」

－そうですか？我々の中ではその前の前のＷＢＬ戦だと……
「あれについては後で言います。
　あれは試合内容はそれほどではないですからね。
　最終戦は、私のやりたかったサッカーが出来たと思います。

　ボールポゼッションで優位に立ち、常に攻める。

　最初から最後までそれができ、しかも結果に結びついたのは
　この試合だけだと思います」

－伊集院のゴールは見事でしたね。
「ＣＫからですが、穂多琉さんも上手く合わせてくれました。
　やはりレイさんはエースですよ。点を入れるとチームも盛り上がりますね」

－伊集院がゴール決めるた試合、ここ６試合連続で無敗ですよ。
「えっ？そうなんですか……知らなかった……
　うん、やっぱりレイさんはすごい人です」

－ところで選手の話によると今回の布陣は監督の想いが入っているとか
「誰が言ったんだ？……まあいいや。
　たしかにそうですね」

－どういう意味なんですか？
「僕が１年間このチームで戦って、一番大事だと感じたこと。
　
　『全員が勝つ気持ちを一致させること』

　１人だけではだめ、バラバラでもだめ。
　みんなが勝つということで気持ちを一つにすることの大切さ。
　これを表現してみたかったんです。

　さきほどＷＢＬ戦の話がでましたよね？
　たしかにあれは前半はひどい内容だった。
　でも、後半だけをみれば、一番のゲームだと思います。

　それは１１人、いやベンチも含めた全員が「勝つ」という気持ちで
　一つになったていたからです。
　
　みんなの姿をみて、僕はあの場所で感動してました。
　監督やってよかった。本当に思いました。

　そんな成績は悪かったけど素晴らしいこのチームの良さを
　最終戦で表現してみたかった。
　そしてそれをみんなで表現してくれた。
　そういうことなんです」



全員が監督の言葉を静かに聞いてました。


－ではその流れで年間総括の質問をしたいのですが、このチームの低迷の原因はそんなチームの完成が遅かったこと、ということでよろしいですか。
「そうですね……そのとおりです。
　最初は自分の理想を追いすぎていたのかもしれません。

　それが、今ステージの途中でボックス型の３－５－２にしてから、
　少しずつ自分たちの形が見えてきた。
　
　チーム全体も少しずつ団結が固まって来て、最後に結果をだした。

　やはり、完成までが遅すぎました……
　これは選手は関係なく、監督の僕の責任です……言い訳はしません」


－来年以降は未定ですが、もしＫＦＣが再度参戦となると、この布陣で戦うと言うことですか？
「そうなりますね。
　あとは、いかにチーム全体の団結を強くするかがポイントですね。
　僕たちのチームは特別すごい選手がいるわけではない。
　全員の力をつかわなくては勝てません。

　リベンジの機会があれば嬉しいですけどね」


－１年間監督として始めてのシーズンを過ごされてどうですか？
「いろいろ勉強させていただきました。
　スタッフのみなさん。ここにいる記者の皆さん。
　こんな僕についてきてくれた選手のみんな。
　本当にみんなから大切な物をたくさん頂きました。

　この成果をこんどの代表でお見せできればと思います」



これで、代表の話に移ろうかとしたとき、記者の方の手が上がったので、
差してみましたが……ガゼッタでした。
たしか最近ガゼッタに入った哲とか言う人で、思わず差してしまったようです。
しょうがないので質問させることにしました。


－ところで、最終戦の布陣は司令塔はいませんでしたよね？たしか代表のアントニオ監督は「キングダム・サッカー」ですよ？これはどういう意味ですか？いくらなんでも代表ではコーチのあなたがこんな布陣では……


会場は一気にざわさわとしだしました。
しかし、監督は冷静でした。

「僕のチームに『キング』はいない……それだけです。
　
　あのサッカーはいい王様がいてこそ成り立つサッカー。
　うちのチームみたいに絶対君主がいないチームでは無理ですよ。
　実際の歴史でもそうでしょ？力の弱い王様の国はすぐに滅んでいるでしょ？
　それと同じ事です。
　
　それにこのチームは全員で団結して強い力を出すのが最大の魅力なんです。
　王様がいればそんなこのチームの良さが消えてしまいます。
　
　代表は代表。クラブはクラブ。
　代表での理想をクラブに押しつけられても困ります。
　得手不得手があるんですから。

　……これでいいですか？」


監督の鋭い顔つきで記者をにらんでます。
記者の方も黙って座ってしまいました。

これで年間総括は終わりで、代表会見になります。
【倶楽部スタッフ】